7月13日 公益社団法人雪氷学会 北海道支部理事会
7月18-21日 休暇
8月6-9日 北海道教育大学 集中講義「環境と物理学」
8月14-17日 網走川流域調査
8月27-28日 北海道大学大学院 環境科学院 入試
9月17-18日 私用で休暇(東京)
9月21日-10月1日 アムール川四カ国共同調査(三井物産環境基金による)
7月13日 公益社団法人雪氷学会 北海道支部理事会
7月18-21日 休暇
8月6-9日 北海道教育大学 集中講義「環境と物理学」
8月14-17日 網走川流域調査
8月27-28日 北海道大学大学院 環境科学院 入試
9月17-18日 私用で休暇(東京)
9月21日-10月1日 アムール川四カ国共同調査(三井物産環境基金による)

早いもので、今から3年近く前の2009年10月2日、京都の総合地球環境学研究所が、第4回地球研国際シンポジウム『境界のジレンマ-新しい流域概念の構築に向けて-』と題した国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、当時終了まで一年を残した私たちのアムール・オホーツクプロジェクトと、終了まで二年あった谷口真人さんの地下プロジェクトが共同で開催したシンポジウムです。
我々は、オホーツク海や親潮の海洋基礎生産に与えるアムール川の影響を解明していく過程で、陸水の水文・生物地球化学過程が、海洋の種々の物理生物化学過程と切り離されて議論されている現実を痛切に感じていました。一方で、谷口さんらは、アジアの大都市の地下水を調べていく過程で、地表水と地下水が学問上も社会においても分断されて扱われてきた現実に直面していました。我々を取り巻く環境の理解において、たとえば陸水と海水を分ける海岸線や、地表水と地下水を分ける地表面が、自然科学的にも社会科学的にも極めて大きな影響をもつ境界としてクローズアップされてきたわけです。
二つのプロジェクトに所属する研究者が議論を重ね、世界各地で環境システムに果たす様々な境界の役割を集め、その功罪と将来課題を議論しました。そして、我々が通常考えている流域だとか、集水域という概念を発展させ、様々なCatchmentが定義できることを示すことができました。
3年かかりましたが、ようやくシンポジウムの成果が本になりました。世界の環境学に貢献できれば、編著者としてこれにまさる幸せはありません。是非、みかけたら手にとってご覧ください。

剱・立山山麓は、自分が卒業論文で氷河地形研究に取り組んだ地です。まさか氷河そのものが存在するとは考えてもいませんでした。久々の再訪が楽しみです。

このタイガの森フォーラムとは、5月初めにウラジオストックで開かれた日ロ極東フォーラム環境部会において、ロシアの研究者と共同で共同声明を出しました。
少しずつ、志を同じくする人たちとのネットワークが広がりつつあります。

17日は早朝に札幌を出る時から雨。十勝に入ると激しい雨が降っており、トッタベツ川の観察を終えた本隊と帯広駅で昼に合流。午後の実習は取りやめ、十勝岳温泉で汗を流しました。中国から休みなしでの参加だったので、いい休息になりました。泊まりは十勝清水の旧小学校。
18日の午前中は、十勝川水系の渋山川で砂防ダムの建設に伴って生じた下流部の下方浸食の現状を観察しました。人間の努力が裏目裏目に出る河川改修の難しさを学びました。その後、高速道路を利用して、足寄経由で網走川流域に移動。河川流量観測を学び、河川水のサンプリングを複数回繰り返しました。その他、pH,水温、濁度などの測定法を学んで能取湖畔にある網走市の水産科学センターに投宿。
19日は汽水域でサンプリングを行った後、支流のひとつであるキキン川流域の土地利用を観察。その後、津別町の有機酪農家でいらっしゃる山田照夫さんの牧場におじゃまし、有機酪農への取り組みについてお話を伺いました。津別町で昼食をとった後は、網走川で実践されている多自然型川づくりの現場を観察し、16:00過ぎから水産科学センターで網走市水産課の渡部さんと、網走漁業組合の新谷さんに網走の漁業の現状と流域保全の取り組みについてお話を伺いました。また、網走川をフィールドに修士論文を準備している倉野君と藤島君が、研究の中間発表を披露しました。夜は、多くの皆さんに集まっていただき、新谷さんにいただいた立派なホタテを使ってバーベキュー。ハッピーな飲み会となりました。
20日は台風の影響で風の強い中、石北峠経由で札幌に戻りました。途中、塩別つるつる温泉で汗を流してきました。
この実習が終了すると、修士1年生の皆さんもいよいよ本格的に修士論文のテーマ選びが始まります。

本日より中国黒竜江省ハルビン市で開かれている第5回北東アジア地域協力発展フォーラムに参加しています。明日までの二日間の会議。シャングリラホテルの大ホールを使った大きな会議です。中国、ロシア、日本、韓国、DPRK、モンゴル、アメリカからの関係者が参加しています。
こんな場違いな会議に出席しているのは、アムール・オホーツクコンソーシアムの中国代表である黒竜江省社会科学院のだ志剛さんのご紹介です。経済発展を目的とした国際会合で、極東地域の環境保全に向けた学術的な動きが進みつつあることを紹介してはどうか、とお誘いを受けた次第。今日の午後、15分間の発表をする予定です。日本語で話すか、英語で話すか、思案中です。
午前中は主催者の黒竜江省の開催宣言に始まり、各国の領事さんたちのスピーチが続きました。その後、ハルビン市に始まる近隣市長のスピーチが続き、まもなく昼食に突入です。
これまでパワーポイントファイルを使った方は1名のみ。
さて、パワポがないとお話できない自分としては、ちょっと荷が重い会議です。
ところで、この会議は明日の昼までに終了する予定なので、旧知である宋男哲さんに連絡をいれました。黒竜江省環境保護局の環境監視センターに勤めておられます。黒竜江、つまりアムール川の観測を担当している最重要機関の方で、できれば、今年9月末に予定している四カ国の共同観測クルーズに乗船していただきたいと考えている方です。
二日間という短い滞在ですが、なかなか中身の濃い二日間になりそうです。
6月13-16日 第五回北東アジア地域協力発展国際フォーラム参加(中国・ハルビン)
6月17-20日 環境科学院起学専攻学生実習(十勝・網走)
6月25日 極地研究所 環境分科会委員会(東京)
6月27-28日 東北大学 生態適応セミナー(仙台)
6月29日ー7月1日 公益社団法人 日本雪氷学会 氷河情報センター 公開シンポジウム「日本の多年生雪渓と氷河 ーこれまでの研究と今後の展望ー」(富山)

ずっとホームページを放置してきましたが、研究テーマを変更したこともあり、心機一転、新しいサイトを立ち上げました。古いサイトも当面維持しますが、今後の情報などはこちらで発信していく予定です。よろしくお願いします。2012年6月8日 白岩孝行