少し古い資料ですが、三井物産環境基金(2011-2013)にご支援いただき実行したプロジェクトの報告書を公開させていただきます。
アムール・オホーツクコンソーシアム編
「オホーツク海の越境環境保全に向けた認識共同体の構築と実践」
自然科学研究で得られた成果を社会に還元するための一つの試みです。
少し古い資料ですが、三井物産環境基金(2011-2013)にご支援いただき実行したプロジェクトの報告書を公開させていただきます。
アムール・オホーツクコンソーシアム編
「オホーツク海の越境環境保全に向けた認識共同体の構築と実践」
自然科学研究で得られた成果を社会に還元するための一つの試みです。
コロナウィルスの蔓延で大きく混乱した2020年度が終わり、2021年度が始まりました。昨年度は、当研究室が得意としている野外調査にも制約があり、海外調査は実施できず、北海道内の調査のみ行うことができました。今年度は、新しく採択された環境省の環境研究総合推進費による課題「世界自然遺産・知床をはじめとするオホーツク海南部海域の海氷・海洋変動予測と海洋生態系への気候変動リスク評価(代表 三寺史夫)」、ベルモントフォーラムプロジェクト “Abandonment and rebound: Societal views on landscape- and land-use change and their impacts on water and soils (ABRESO) (PI: Tim White)”、科研費基盤研究(B)「表層と中層をつなぐ北太平洋オーバーターン:大陸からの淡水供給を介した陸海結合系(代表 三寺史夫)」、低温科学研究所共同利用 開拓型研究「陸海結合システム: 沿岸域の生物生産特性を制御する栄養物質のストイキオメトリー(代表 長尾誠也)」にそれぞれ共同研究者として参加し、研究室の大学院生とともに研究を進めることになりました。
研究室には、新しく2人の修士1年生を迎え、博士課程2名、修士課程4名の6名の大学院生がそれぞれのテーマで研究を進めます。上記のプロジェクトにも積極的に参加してもらい、北海道、ロシア、そしてアラスカという寒冷圏の陸面・水循環研究や海岸漂着物の研究を進めていきます。
平成27年度科学研究費助成事業に申請していた下記の課題が採択されたと内定をいただきました。2005-2009年度に実施したアムール・オホーツクプロジェクト終了以降、もっとも取り組みたかった研究課題なので、研究分担者と協力しながら、3年間、心して研究に励みたいと思います。
基盤研究B(海外)『永久凍土の変動がアムール川流域の溶存鉄流出に果たす影響の解明』
研究代表者:白岩孝行(北海道大学)
研究分担者:楊宗興(東京農工大学)・長尾誠也(金沢大学)・大西健夫(岐阜大学)
研究期間:平成27〜29年度
また、流域に豊富に残る湿原域からの溶存鉄の流出過程を調べるため、北海道内の研究適地として猿払川を選び、公益財団法人 河川財団の平成27年度河川整備基金助成事業に研究申請したところ、こちらも採択のご連絡をいただきました。現在、研究を進めている風蓮湖流入河川と比較しながら2年間にわたって研究を進めていくことになります。
研究課題名『流域の自然湿原が河川水中の溶存鉄濃度に与える影響評価』
研究代表者:白岩孝行(北海道大学)
研究期間:平成27〜28年度
いよいよ風蓮川プロジェクトが始まりました。今回は、風蓮川流域をメンバー全員で見て回り、可能な場所では分析用の採水を実施しました。山梨県をはじめとする関東地方に大雪をもたらした低気圧が千島列島付近に進み、北海道は強烈な西高東低の気圧配置下に置かれたため、道北から道東にかけては激しい吹雪となりました。我々も、最初の二日間、この吹雪の影響で停滞を余儀なくされました。しかし、二日目の夕方から行動できるようになり、結氷した風蓮川の下流から上流の8地点において試料採取に成功しました。
次は4月の調査を予定しています。今後2年間、風蓮川水系と風蓮湖における物質循環と流域共生について研究を進めます。
この度、ニッセイ財団の環境問題研究助成(カテゴリー:学際的総合研究助成)のご援助により、北海道立総合研究機構 長坂晶子主査を代表とする以下のプロジェクトが立ち上がり、私も流域の水質調査を担当することになりました。
「北海道東部・風蓮川流域における流域保全対策が草地・沿岸域双方の生産活動に与える影響 -森里川海の物質の環・地域住民の環の再生をめざして-」
プロジェクト期間は平成25年から平成26年の2年間。風蓮川流域の問題に取り組みます。
興味のある大学院生の参加も歓迎します。
【代表者として獲得した研究資金】
研究課題:オホーツク海の越境環境保全に向けた認識共同体の構築と実践
研究期間:2011年4月1日から2014年3月31日
研究種目:三井物産環境基金
予算:
2013年度:5,950千円(直接経費:5,950千円)
2012年度:7,350千円(直接経費:7,350千円)
2011年度:5,950千円(直接経費:5,950千円)
総額:19,250千円
研究課題:北東アジアの人間活動が北太平洋の生物生産に与える影響評価
研究期間:2004年4月から2009年3月31日
研究種目:総合地球環境学プロジェクト
予算:
2009年度:46,662千円
2008年度:61,675千円
2007年度:78,576千円
2006年度:103,985千円
2005年度:85,583千円
2004年度:40,662千円
総額:417,143千円
研究課題:氷コア解析に基づく北部北太平洋への陸起源物質降下量復元
研究期間:2007年4月から2010年3月
研究種目:科学研究費 基盤研究(B)
2009年度:4,030千円(直接経費:3,100千円)
2008年度:3,900千円(直接経費:3,000千円)
2007年度:10,010千円(直接経費:7,700千円)
総額:17,940千円
研究課題:氷河コア解析による北太平洋の気候・大気輸送物質変動の復元
研究期間:2004年4月から2006年3月
研究種目:科学研究費 基盤研究(B)
予算:
2005年度:3,700千円(直接経費:3,700千円)
2004年度:6,000千円(直接経費:6,000千円)
総額:17,940千円
【分担者として参加した研究】
研究課題:地球規模環境変動に対する氷河生態系の応答予測と影響評価
研究代表者:幸島司郎(京都大学)
研究期間:2010年度~2014年度
研究種目:科学研究費 基盤研究(A)
研究課題:雪氷中の微生物活動が氷河アルベドに及ぼす影響評価
研究代表者:幸島司郎 (京都大学)
研究期間:2007年度~2009年度
研究種目:科学研究費 基盤研究(B)
研究課題:国際極年における東シベリアの氷河分布調査および雪氷学的観測
研究代表者:高橋修平(北見工大)
研究期間:2004年度~2007年度
研究種目:科学研究費 基盤研究(B)
研究課題:雪氷中の微生物活動を利用したアイスコア解析による古環境復元に関する研究
研究代表者:幸島司郎 (京都大学)
研究期間:2004年度~2006年度
研究種目:科学研究費 基盤研究(B)