A. Tsushima, S. Matoba, T. Shiraiwa, S. Okamoto, H. Sasaki, D. J. Solie and K. Yoshikawa (2015): Reconstruction of recent climate change in Alaska from the Aurora Peak ice core, central Alaska, Climate of the Past, 11, 217–226, 2015.


2月16−17日の二日間にわたってロシア連邦ハバロフスクで開催された第3回日露隣接地域生態系保全協力ワークショップに参加しました。2013年2月にウラジオストックで開催されたワークショップに続き、2回目の参加です。海洋物理化学、クマ、鰭脚類、鳥類の4つのセッションで日露の研究者が最新の研究結果を報告し、両国の隣接地域において生態系保全に取り組むための問題点を話し合いました。
Takayuki Shiraiwa (2014): A review of dissolved iron behavior with respect to land-use and land-cover in the Amur River basin and its conservation for the sustainable future of the region. Global Environmental Research, 18, 125-132.
Ambarish Pokhrel, Kimitaka Kawamura, Osamu Sekia, Sumio Matoba and Takayuki Shiraiwa (2015):“Ice core profiles of saturated fatty acids (C12:0–C30:0) and oleic acid (C18:1) from southern Alaska since 1734 AD: A link to climate change in the Northern Hemisphere”, Atmospheric Environment, Volume 100, January 2015, Pages 202–209.
昨年12月17-18日に札幌で開催された「2015年アムール・オホーツクコンソーシアム第四回会合に向けた国際ワークショップ」の報告が、一般財団法人 北海道開発協会の広報誌「開発こうほう」2015年2月号(通算619号)に掲載されました。pdf版はこちらで閲覧可能です。
1月16日 道庁関係会議
1月22日 道庁関係講演
1月29日 小学校で講演
2月2日 地球研(京都)で会議
2月9−13日 集中講義(北海道教育大学)
2月14−18日 ロシア(ハバロフスク)日露専門家会議
2月25日 北大前期入試
2月26−26日 北大環境科学院入試
3月3日 東京出張
3月16−18日 北京大学 講義
3月23−26日 風蓮川調査
3月27日 東京出張

12月17−18日の二日間にわたって開催されたInternational Workshop for the 4th Amur-Okhotsk Consortium Meeting 2015が無事終了しました。数年に1度と報道された爆弾低気圧による悪天が心配されましたが、1名の方が来道できなくなったのみで、海外からのゲストは全員参加することができ、主催者としてはほっとしているところです。参加できなかった方も、スカイプを通じてプレゼンテーションを行ってくださり、会議としてはまずまず成功しました。
コンソーシアム代表者の皆さんには、各国で進められているアムール川流域やオホーツク海研究の取り組みが紹介されました。モンゴル、中国、ロシアでも様々な研究や環境利用が行われており、二国間の取り組みも多数紹介されました。また、今回新たに参加していただいた黒龍江省環境保護科学研究院の遅院長には、黒龍江省が進める環境研究と環境保全をご紹介いただき、中国の取り組みを知る絶好の機会となりました。スカイプで参加してくださった東北大学の石井先生からは、東アジアで進められている越境大気汚染モニタリングにおける多国間の取り組みの分析から、認識共同体と呼ばれる政策提言を目的とした科学者集団の問題点についてたいへん刺激的なご意見をいただき、会場はこの議論で大いに湧きました。
二日目は、来年2015年に中国・ハルビン市で開催を予定している第4回アムール・オホーツクコンソーシアム国際会合の詳細を議論しました。環境保全と経済発展を両立するという視点を基礎におき、様々なセッションをご提案いただきました。事務局としては、これから具体的なプログラム作成に向けて邁進していきたいと思います。なお、今回の会議の概要は、”開発こうほう”誌に寄稿させていただく予定です。
以上、どんな悪天でもあきらめずに集まってくれる北東アジアの友達に感謝の気持ちを新たにした二日間でした。
12月6日に京都で開催された京都環境文化学術フォーラム「スペシャルセッション」の動画です。
2015年アムール・オホーツクコンソーシアム第四回会合に向けた国際ワークショップ
日時: 2014年12月17日(水)-12月18日(木)
場所: 北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター大会議室403
札幌市北区北9条西7丁目 Tel: 011-706-2388(直通)
会場へのアクセスはこちらのHPをご覧ください:
*参加申込不要(当日会場へお越しください)
主催:
北海道大学 低温科学研究所 環オホーツク観測研究センター
北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター
共催:
総合地球環境学研究所
使用言語: ロシア語・中国語・モンゴル語から日本語への逐次通訳
セッション:
セッション1 アムール・オホーツク地域の環境・持続可能な発展に関する進展
セッション2 アムール・オホーツク地域の持続可能な未来へ向けての提案
セッション3 2015年ハルビンでの国際会合へ向けて