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北海道大学低温科学研究所 共同研究集会2013
「物質循環から見た流域・汽水域・沿岸連環の解明」
日時:2014年3月5日(水)13:30-18:00
会場:北海道大学低温科学研究所 2F会議室(札幌市北区北19条西8丁目)
【プログラム】
13:30-13:40
低温科学研究所 所長あいさつ
13:40-14:10
白岩 孝行(北海道大学低温科学研究所)
「北海道の森川海連環:道南天ノ川・石崎川の事例」
14:10-14:40
浅野芳治(北海道大学大学院環境科学院)
「沿岸域の基礎生産に与える河川の影響評価」
14:40-15:10
川東 正幸(首都大学東京都市環境学部)
「バイカル湖水系の河川における金属元素の動態予測」
15:10-15:30
休憩
15:30-16:00
楊 宗興(東京農工大学農学研究院)
「わが国の河川水中溶存鉄濃度の分布と地理的要因」
16:00-16:30
長尾 誠也(金沢大学環日本海域環境研究センター)
「別寒辺牛川ー厚岸湖における陸起源粒子態有機物の移行と堆積状況ー」
16:30-17:00
大西 健夫(岐阜大学応用生物科学部)
「陸・海の水・物質循環モデリング-アムール川、伊勢湾流域の例-」
17:00-17:30
三寺 史夫(北海道大学低温科学研究所)
「アムール川の流出水はなぜ北西大陸棚まで広がることができるのか?」
17:30-18:00
総合討論
【本件に関する連絡先】
低温科学研究所 白岩孝行
shiraiwa@lowtem.hokudai.ac.jp
いよいよ風蓮川プロジェクトが始まりました。今回は、風蓮川流域をメンバー全員で見て回り、可能な場所では分析用の採水を実施しました。山梨県をはじめとする関東地方に大雪をもたらした低気圧が千島列島付近に進み、北海道は強烈な西高東低の気圧配置下に置かれたため、道北から道東にかけては激しい吹雪となりました。我々も、最初の二日間、この吹雪の影響で停滞を余儀なくされました。しかし、二日目の夕方から行動できるようになり、結氷した風蓮川の下流から上流の8地点において試料採取に成功しました。
次は4月の調査を予定しています。今後2年間、風蓮川水系と風蓮湖における物質循環と流域共生について研究を進めます。
この度、ニッセイ財団の環境問題研究助成(カテゴリー:学際的総合研究助成)のご援助により、北海道立総合研究機構 長坂晶子主査を代表とする以下のプロジェクトが立ち上がり、私も流域の水質調査を担当することになりました。
「北海道東部・風蓮川流域における流域保全対策が草地・沿岸域双方の生産活動に与える影響 -森里川海の物質の環・地域住民の環の再生をめざして-」
プロジェクト期間は平成25年から平成26年の2年間。風蓮川流域の問題に取り組みます。
興味のある大学院生の参加も歓迎します。
新しい論文が出版されました。
Intensive mixing along an island chain controls oceanic biogeochemical cycles
Jun Nishioka, Takeshi Nakatsuka, Yutaka W. Watanabe, Ichiro Yasuda, Kenshi Kuma, Hiroshi Ogawa, Naoto Ebuchi, Alexey Scherbinin, Yuri N. Volkov, Takayuki Shiraiwa and Masaaki Wakatsuchi
GLOBAL BIOGEOCHEMICAL CYCLES, VOL. 27, 1–10, doi:10.1002/gbc.20088, 2013
5月25日から27日にかけて、今年2回目の網走川調査にでかけました。今回は、新しく入学した修士1年生が3名同行しました。このうち、1名は網走川とその沿岸域を修士論文の研究テーマとする予定です。
今回も河川水の栄養塩と溶存鉄濃度分析が主たる目的です。流域の農地では、遅い春を待ちかねた農家の皆さんが、忙しそうに農作業に従事されておられました。
例年にない遅い桜の開花日の翌日ということもあり、暖かい日差しに恵まれ、網走川の最下流から最上流部まで、順調にサンプリングを行うことができました。夜は、オホーツク流氷館において、アムール・オホーツクプロジェクトのお話をさせていただく機会があり、網走市観光課やオホーツク流氷館のスタッフの皆さんと楽しい夜を過ごすことができました。
これから毎月、網走川や沿岸域でのサンプリングを予定しています。
昨年9月末にアムール・オホーツクコンソーシアムが主催して実施した日本・中国・ロシア・モンゴルの研究者によるアムール川の研究クルーズの成果を英文レポートとしてまとめました。電子版は以下でダウンロード可能です。
“Report of the Joint Research Cruise in the Amur River 2012″
今回のレポートでは、アムール川の水質観測の現状について、中国、ロシア、モンゴルの担当者がそれぞれ執筆しています。また、汚染状況や環境復元事業などについての報告もあります。どうかご覧ください。