Archive for the ‘research’ Category

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2011年〜2013年の三年間にわたるアムール・オホーツクコンソーシアムの活動をまとめた報告書を出版しました。pdf版は以下でご覧下さい。

三井物産環境基金 2011-2013 最終報告書
オホーツク海の越境環境保全に向けた 認識共同体の構築と実践
アムール・オホーツクコンソーシアム編

新しい論文が出版されました。

Quantitative evaluation of iron transport processes in the Sea of Okhotsk

Jun Nishioka,Takeshi Nakatsuka, Kazuya Ono, Yu.N. Volkov, Alexey Scherbinin and Takayuki Shiraiwa

Progress in Oceanography
Volume 126, August 2014, Pages 180–193
DOI: 10.1016/j.pocean.2014.04.011

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2013年9月に発生したアムール川中流域の大洪水の影響を調べるため、また、アムール川の支流ブレヤ川の河川環境と溶存鉄の起源を調べるため、ロシア科学アカデミー極東支部の研究者と共に、ブレヤ川に流入するティルマ川の調査を実施しました。今回の調査は、今後予定している本格的な調査の予察調査と位置づけられます。ハバロフスクを出て戻るまで5日間の短い日程でしたが、ティルマ村から下流の100kmの区間をボートで探査することができました。途中、ティルマ川に流入する支流の山岳河川を遡ってみたところ、山岳帯においても河川水は琥珀色をしており、溶存有機物が多量に溶けていることを示唆していました。山岳地帯はカラマツやシラカンバを中心とするタイガですが、その林床にはミズゴケが生えており、おそらくは永久凍土の影響で地表付近の水文状態が過剰に保たれているのではないかと推察されました。2003年に完成したブレアダムの影響は、支流のティルマ川まで及んでおり、ダムによる貯水が広範囲に広がっていることがわかりました。

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 網走漁協と網走市水産港湾課の皆様にご協力いただき、6月12日、網走湾において溶存鉄濃度とクロロフィルa濃度の観測を行いました。今回は5月14日に続く2回目の観測となります。

当日は、環境起学専攻の実習も兼ね、合計5名の大学院生が乗船しました。あいにく雨の降る中での観測でしたが、網走川が輸送する溶存鉄が、網走湾内でどのように輸送されるかを解明するための、多くの貴重な試料を得ることができました。

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5月14日、網走市水産港湾課と網走漁業協同組合のご協力を得て、網走湾で溶存鉄濃度測定のためのサンプリングを実施しました。穏やかな天候に恵まれ、予定していた19地点中、18地点での採水に成功しました。次回は6月12日に実施予定です。

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The 3rd Report

The proceedings of the 3rd International Meeting of Amur-Okhotsk Consortium is now released.

第3回アムール・オホーツクコンソーシアム国際会合の報告書が出版されました。

pdf version is available here (5.6MB)

北海道大学低温科学研究所 共同研究集会2013
「物質循環から見た流域・汽水域・沿岸連環の解明」

日時:2014年3月5日(水)13:30-18:00
会場:北海道大学低温科学研究所 2F会議室(札幌市北区北19条西8丁目)

【プログラム】

13:30-13:40
低温科学研究所 所長あいさつ

13:40-14:10
白岩 孝行(北海道大学低温科学研究所)
「北海道の森川海連環:道南天ノ川・石崎川の事例」

14:10-14:40
浅野芳治(北海道大学大学院環境科学院)
「沿岸域の基礎生産に与える河川の影響評価」

14:40-15:10
川東 正幸(首都大学東京都市環境学部)
「バイカル湖水系の河川における金属元素の動態予測」

15:10-15:30
休憩

15:30-16:00
楊 宗興(東京農工大学農学研究院)
「わが国の河川水中溶存鉄濃度の分布と地理的要因」

16:00-16:30
長尾 誠也(金沢大学環日本海域環境研究センター)
「別寒辺牛川ー厚岸湖における陸起源粒子態有機物の移行と堆積状況ー」

16:30-17:00
大西 健夫(岐阜大学応用生物科学部)
「陸・海の水・物質循環モデリング-アムール川、伊勢湾流域の例-」

17:00-17:30
三寺 史夫(北海道大学低温科学研究所)
「アムール川の流出水はなぜ北西大陸棚まで広がることができるのか?」

17:30-18:00
総合討論

【本件に関する連絡先】

低温科学研究所 白岩孝行
shiraiwa@lowtem.hokudai.ac.jp

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結氷したヤウシュベツ川最下流域・万年橋付近でのサンプリング

いよいよ風蓮川プロジェクトが始まりました。今回は、風蓮川流域をメンバー全員で見て回り、可能な場所では分析用の採水を実施しました。山梨県をはじめとする関東地方に大雪をもたらした低気圧が千島列島付近に進み、北海道は強烈な西高東低の気圧配置下に置かれたため、道北から道東にかけては激しい吹雪となりました。我々も、最初の二日間、この吹雪の影響で停滞を余儀なくされました。しかし、二日目の夕方から行動できるようになり、結氷した風蓮川の下流から上流の8地点において試料採取に成功しました。

次は4月の調査を予定しています。今後2年間、風蓮川水系と風蓮湖における物質循環と流域共生について研究を進めます。

この度、ニッセイ財団の環境問題研究助成(カテゴリー:学際的総合研究助成)のご援助により、北海道立総合研究機構 長坂晶子主査を代表とする以下のプロジェクトが立ち上がり、私も流域の水質調査を担当することになりました。

「北海道東部・風蓮川流域における流域保全対策が草地・沿岸域双方の生産活動に与える影響 -森里川海の物質の環・地域住民の環の再生をめざして-」

プロジェクト期間は平成25年から平成26年の2年間。風蓮川流域の問題に取り組みます。

興味のある大学院生の参加も歓迎します。

新しい論文が出版されました。

Intensive mixing along an island chain controls oceanic biogeochemical cycles

Jun Nishioka, Takeshi Nakatsuka, Yutaka W. Watanabe, Ichiro Yasuda, Kenshi Kuma, Hiroshi Ogawa, Naoto Ebuchi, Alexey Scherbinin, Yuri N. Volkov, Takayuki Shiraiwa and Masaaki Wakatsuchi

GLOBAL BIOGEOCHEMICAL CYCLES, VOL. 27, 1–10, doi:10.1002/gbc.20088, 2013