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4月 24

早春の湿原

3月上旬に観測地を訪ねた際に切断されていた地温計のケーブルを交換するために、3月30日に再び猿払川中流の湿原をひとりで訪ねました。今回は徒歩での訪問。雪に覆われた林道をおよそ6km歩いて、観測地に到着。積雪上には冬眠から目覚めたヒグマの足跡が残っておりました。前回は1mほどあった積雪も、この1ケ月で40cmほどに減っており、交換のために持参した地温センサーを無事に設置することができました。
 3月初旬に訪ねた際には、まだ厚い積雪に覆われて川面の見えなかった猿払川も、中心部に凍結部を残して両岸付近では融解水が流れ始めていました。長い冬から目覚めた猿払川。これから初夏にかけて、イトウが遡り、本流・支流の各所で産卵が始まります。次の観測は5月上旬です。

猿払川