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京都環境文化学術フォーラム スペシャルセッション
『「森里海」から「地球」を考える』

2014年12月6日(土) 14:00-17:00
京都府立大学稲盛記念会館102講義室
参加お申し込みはこちらまで

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しばらくご無沙汰していた道東の風蓮川流域でサンプリング調査を実施しました。今回は、この10月から研究室に加わったM1の高宮君、中国からの研究生である郭さん、牛君、張君ら4人の学生さんが同行しました。彼らはこれから河川研究にたずさわる予定です。

心配していた天候ですが、オホーツク海にあった低気圧に向かって南風が吹き込んだため、別海町は春を思わせる陽気に恵まれ、順調に二日間の河川水サンプリングを終了することができました。最初はおぼつかなかった作業ですが、二日ですっかり慣れたようで、最後のほうは大変効率良く作業を進めることができました。

秋の渇水期で流量もかなり減りましたが、川にはウグイの大群がいたり、バイカモとおぼしき水草が生えていたりと、秋の道東を満喫することができました。そうそう、ノコギリベツ川の湿原でタンチョウのつがいもみることができました。

次は凍結期直前のサンプリングです。

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2011年〜2013年の三年間にわたるアムール・オホーツクコンソーシアムの活動をまとめた報告書を出版しました。pdf版は以下でご覧下さい。

三井物産環境基金 2011-2013 最終報告書
オホーツク海の越境環境保全に向けた 認識共同体の構築と実践
アムール・オホーツクコンソーシアム編

第157回獣医学会学術集会
公衆衛生学分科会・野生動物学分科会ジョイントシンポジウム
日時:9月10日(水)09:00-12:00
場所:北海道大学 高等教育研究機構 第9会場
座長:能田 淳(酪農学園大学) 坪田 敏男(北海道大学)

プログラム
FLS-1 巨大魚附林仮説:流域と外洋をつなぐ新たな環境システムの発見
○白岩 孝行 北大 低温科学研究所
FLS-2 環境変化が野生動物へ与える影響
○増田 泰 公益財団法人知床財団
FLS-3 石油流出事故がオホーツク圏の生態系に及ぼした影響等の事例、リスク、現場獣医師の声と提案 -特にサハリンにおける石油資源開発について-
○齊藤 慶輔 猛禽類医学研究所
FLS-4 今後の持続的な活動に向けた提案
○浅川 満彦 酪農大 獣・感染病理

10月3日 編集会議(東京)
10月23日 プロジェクト報告(三井物産、東京)
10月24−27日 風蓮川 河川水サンプリング(北海道)
10月30日 講演(滝川高校)
11月28日 修士論文中間発表会
12月5日 プロジェクト報告会
12月6日 京都環境文化学術フォーラム(京都)
12月17−18日 アムール・オホーツクコンソーシアム代表者会議(札幌)
12月25-28日 風蓮川 河川水サンプリング(北海道)

新しい論文が出版されました。

Quantitative evaluation of iron transport processes in the Sea of Okhotsk

Jun Nishioka,Takeshi Nakatsuka, Kazuya Ono, Yu.N. Volkov, Alexey Scherbinin and Takayuki Shiraiwa

Progress in Oceanography
Volume 126, August 2014, Pages 180–193
DOI: 10.1016/j.pocean.2014.04.011

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2013年9月に発生したアムール川中流域の大洪水の影響を調べるため、また、アムール川の支流ブレヤ川の河川環境と溶存鉄の起源を調べるため、ロシア科学アカデミー極東支部の研究者と共に、ブレヤ川に流入するティルマ川の調査を実施しました。今回の調査は、今後予定している本格的な調査の予察調査と位置づけられます。ハバロフスクを出て戻るまで5日間の短い日程でしたが、ティルマ村から下流の100kmの区間をボートで探査することができました。途中、ティルマ川に流入する支流の山岳河川を遡ってみたところ、山岳帯においても河川水は琥珀色をしており、溶存有機物が多量に溶けていることを示唆していました。山岳地帯はカラマツやシラカンバを中心とするタイガですが、その林床にはミズゴケが生えており、おそらくは永久凍土の影響で地表付近の水文状態が過剰に保たれているのではないかと推察されました。2003年に完成したブレアダムの影響は、支流のティルマ川まで及んでおり、ダムによる貯水が広範囲に広がっていることがわかりました。

7月30−31日 編集会議(東京)
8月1-15日 野外調査(ロシア極東)
8月21日 会議(北海道庁)
8月25−26日 大学院入試
8月28−29日 編集会議(東京)
9月10日 【公衆衛生学分科会・野生動物学分科会ジョイントシンポジウム】「環オホーツク海における環境変化が野生動物と人に及ぼす影響」
9月25日 国立極地研究所 環境部会会議

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 網走漁協と網走市水産港湾課の皆様にご協力いただき、6月12日、網走湾において溶存鉄濃度とクロロフィルa濃度の観測を行いました。今回は5月14日に続く2回目の観測となります。

当日は、環境起学専攻の実習も兼ね、合計5名の大学院生が乗船しました。あいにく雨の降る中での観測でしたが、網走川が輸送する溶存鉄が、網走湾内でどのように輸送されるかを解明するための、多くの貴重な試料を得ることができました。