Archive for the ‘book’ Category

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For more information, please access to the publisher’s site.

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2011年〜2013年の三年間にわたるアムール・オホーツクコンソーシアムの活動をまとめた報告書を出版しました。pdf版は以下でご覧下さい。

三井物産環境基金 2011-2013 最終報告書
オホーツク海の越境環境保全に向けた 認識共同体の構築と実践
アムール・オホーツクコンソーシアム編

AOC2013Poster

The 3rd Report

The proceedings of the 3rd International Meeting of Amur-Okhotsk Consortium is now released.

第3回アムール・オホーツクコンソーシアム国際会合の報告書が出版されました。

pdf version is available here (5.6MB)

昨年のワークショップのプロシーディングスが公開されました。環境ガバナンスの実践・方法論・可能性を、東アジアとヨーロッパで比較するという試み。

Proceedings of EE-REG Workshop “Comparison of Environmental Governance in East Asia and Europe” is now available.

New report from the Amur-Okhotsk Consortium

昨年9月末にアムール・オホーツクコンソーシアムが主催して実施した日本・中国・ロシア・モンゴルの研究者によるアムール川の研究クルーズの成果を英文レポートとしてまとめました。電子版は以下でダウンロード可能です。

“Report of the Joint Research Cruise in the Amur River 2012″

今回のレポートでは、アムール川の水質観測の現状について、中国、ロシア、モンゴルの担当者がそれぞれ執筆しています。また、汚染状況や環境復元事業などについての報告もあります。どうかご覧ください。

New book

新刊本です。
オホーツク地域の生態系について最新の成果をとりまとめた学術書です。私も少し執筆させていただきました。
目次はこちらをご覧ください。

著者割りにて購入可能です。2割引き(送料込)で、10,530円です。ご入用の方はコメント欄に連絡ください。あとでメールでやりとりさせていただきます。高価な本ですので、個人での購入は難しいと思います。お近くの公立図書館にリクエストをしていただければ、大変うれしいです。

よろしくお願いします。

Books published so far

白岩孝行:「鉄が結ぶ「巨大魚附林」−アムール・オホーツクシステム」、桜井泰憲・大島慶一郎・大泰司紀之編著『オホーツクの生態系とその保全』、北海道大学出版会、47-52. (2013)

白岩孝行:アムール・オホーツクコンソーシアムの設立とその意義、桜井泰憲・大島慶一郎・大泰司紀之編著『オホーツクの生態系とその保全』、北海道大学出版会、439−441. (2013)

Taniguchi. M. and T. Shiraiwa (eds.) “The Dilemma of Boundaries –Towards a New Concept of Catchment-”, Springer, 275p. (2012)

白岩孝行:「第5章 オホーツク海の命運を握るアムール川」、田畑伸一郎・江淵直人編著『環オホーツク海地域の環境と経済』、北海道大学出版会、117-138. (2012)

白岩孝行:「アムール川とオホーツク海・親潮」、向井宏監修『森と海をむすぶ川』、京都大学学術出版会、48-65. (2012)

白岩孝行:「アムールはオホーツクの恋人」、北方林学会編著『北海道の森林』、北海道新聞社、291-292. (2011)

白岩孝行:「アムール川からオホーツク海・親潮へと至る鉄の道の発見」、NHKスペシャル「日本列島」プロジェクト編著『NHKスペシャル 日本列島奇跡の大自然』、132-135. (2011)

白岩孝行:『魚附林の地球環境学-親潮・オホーツク海を育むアムール川』、昭和堂、226p. (2011)

杉山慎・白岩孝行:「第27章 氷河と氷河時代」、在田一則他編著『地球惑星科学入門』、北海道大学出版会、313-322. (2010)

白岩孝行:「氷河の変動と地域社会への影響」、総合地球環境学研究所編『地球環境学事典』、弘文堂、56-57. (2010)

白岩孝行:「魚附林 森と海をつなぐ物質循環と生命」、総合地球環境学研究所編『地球環境学事典』、弘文堂、84-85. (2010)

白岩孝行:「ベーリング氷河 世界最大の山岳氷河-」、加藤碵一他編『宇宙から見た地形 –日本と世界-』、朝倉書店、24-27. (2010)

白岩孝行:「風と水で結ばれた巨大魚付林」、総合地球環境学研究所編『地球の処方箋 環境問題の根源に迫る』、昭和堂、192-195. (2008)

白岩孝行:「第8章 氷河」、(社)日本雪氷学会監修『雪と氷の事典』、朝倉書店、277-284. (2005)

白岩孝行:「第1章 雪氷圏」、(社)日本雪氷学会監修『雪と氷の事典』、朝倉書店、4-10. (2005)

白岩孝行:「氷床下の湖」、国立極地研究所編『南極・北極の百科事典』, 丸善, 410-412. (2004)

小野有五・藤井理行・上田豊・伏見碩二・成瀬廉二・白岩孝行:『基礎雪氷学講座 IV 氷河』, 古今書院, 312p.(1997)

白岩孝行:「第10章 アルプス」、C. Embleton 編著、大矢雅彦・坂幸恭監訳『ヨーロッパの地形(上)』, 大明堂、331-384. (1997)

白岩孝行:「第14章 アペニン山脈とシシリー島」、 C. Embleton編著、大矢雅彦・坂幸恭監訳『ヨーロッパの地形(下)』, 大明堂、492-513.(1997)

白岩孝行:「キナバル」、岩田修二・小疇尚・小野有五編『世界の山々-アジア・オセアニア編』 , 古今書院、31-32.(1995)

白岩孝行:「中央チベット」、岩田修二・小疇尚・小野有五編『世界の山々-アジア・オセアニア編』, 古今書院、63-64.(1995)

秋田谷英次、成瀬廉二、白岩孝行:「第1章 阿寒の気象と積雪」、財団法人前田一歩園財団編『阿寒国立公園の自然(上巻)第1章』 ,219-262. (1993)

白岩孝行:「剣岳」、小泉武栄・清水長正編『山の自然学入門』、古今書院、99.(1992)

環境白書は、環境省が毎年発行する白書です。いわば、日本の環境に関する国の公的な分析と政策の集大成なのですが、平成23年度版の環境白書に私たちのプロジェクトが解明したアムール川とオホーツク海を結ぶ鉄仮説が紹介されていました。

平成23年版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

該当の記述はp.39-41にあります。図2-2-5の図にある溶存鉄の輸送を示す矢印が宗谷海峡を通っていたり(正しくはサハリンの東岸を南流)、アムール川の中国名が「黒河」とか「黒水」と記述されていたり(正しくは、黒竜江)と気になる点はありますが、研究プロジェクトの成果がこうして国の公式な報告書に採用されるのは光栄なことだと思っています。

プロジェクトが終了して早3年。この9月末には3年ぶりにアムール川の国際共同観測を実施します。まだたくさんある未解明の課題の解決に向け、アムール川の研究はこれからも続きます。

The Dilemma of Boundaries

The Dilemma of Boundaries
Toward a New Concept of Catchment

Series: Global Environmental Studies
Taniguchi, Makoto; Shiraiwa, Takayuki (Eds.)
2012, XIII, 275 p. 82 illus., 47 in color.
ISBN 978-4-431-54034-2
DOI: 10.1007/978-4-431-54035-9_12

早いもので、今から3年近く前の2009年10月2日、京都の総合地球環境学研究所が、第4回地球研国際シンポジウム『境界のジレンマ-新しい流域概念の構築に向けて-』と題した国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、当時終了まで一年を残した私たちのアムール・オホーツクプロジェクトと、終了まで二年あった谷口真人さんの地下プロジェクトが共同で開催したシンポジウムです。
 我々は、オホーツク海や親潮の海洋基礎生産に与えるアムール川の影響を解明していく過程で、陸水の水文・生物地球化学過程が、海洋の種々の物理生物化学過程と切り離されて議論されている現実を痛切に感じていました。一方で、谷口さんらは、アジアの大都市の地下水を調べていく過程で、地表水と地下水が学問上も社会においても分断されて扱われてきた現実に直面していました。我々を取り巻く環境の理解において、たとえば陸水と海水を分ける海岸線や、地表水と地下水を分ける地表面が、自然科学的にも社会科学的にも極めて大きな影響をもつ境界としてクローズアップされてきたわけです。
 二つのプロジェクトに所属する研究者が議論を重ね、世界各地で環境システムに果たす様々な境界の役割を集め、その功罪と将来課題を議論しました。そして、我々が通常考えている流域だとか、集水域という概念を発展させ、様々なCatchmentが定義できることを示すことができました。
 3年かかりましたが、ようやくシンポジウムの成果が本になりました。世界の環境学に貢献できれば、編著者としてこれにまさる幸せはありません。是非、みかけたら手にとってご覧ください。