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8月 12

環境白書 平成23年版

環境白書は、環境省が毎年発行する白書です。いわば、日本の環境に関する国の公的な分析と政策の集大成なのですが、平成23年度版の環境白書に私たちのプロジェクトが解明したアムール川とオホーツク海を結ぶ鉄仮説が紹介されていました。

平成23年版 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書

該当の記述はp.39-41にあります。図2-2-5の図にある溶存鉄の輸送を示す矢印が宗谷海峡を通っていたり(正しくはサハリンの東岸を南流)、アムール川の中国名が「黒河」とか「黒水」と記述されていたり(正しくは、黒竜江)と気になる点はありますが、研究プロジェクトの成果がこうして国の公式な報告書に採用されるのは光栄なことだと思っています。

プロジェクトが終了して早3年。この9月末には3年ぶりにアムール川の国際共同観測を実施します。まだたくさんある未解明の課題の解決に向け、アムール川の研究はこれからも続きます。

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