過去2年間にわたり、大学院生2名と一緒にやってきた網走川での仕事がきっかけとなり、網走市と北海道大学低温科学研究所の間で相互協力協定が締結される運びとなりました。

新刊本です。
オホーツク地域の生態系について最新の成果をとりまとめた学術書です。私も少し執筆させていただきました。
目次はこちらをご覧ください。
著者割りにて購入可能です。2割引き(送料込)で、10,530円です。ご入用の方はコメント欄に連絡ください。あとでメールでやりとりさせていただきます。高価な本ですので、個人での購入は難しいと思います。お近くの公立図書館にリクエストをしていただければ、大変うれしいです。
よろしくお願いします。
ミニ研究会 森川海とその保全
日時:3月6日13:00~
場所:低温科学研究所 新棟 3F交流ラウンジ
プログラム
1. 夏目奏「土地被覆・土地利用の違いが河川水質成分および沿岸の磯焼けに与える影響評価 ~道南 上ノ国を例に~」
2. 藤島洸「流域の土地利用が河川溶存成分に与える影響評価:網走川の事例」
3. 倉野健人「網走川流域ガバナンス」
4. 長坂晶子「森川海と流域保全(仮)」
5. 三島啓雄「GISと流域(仮) 」
6. 河原淳「「NPO法人 えんの森」の取り組み(仮)」
7. 白岩孝行「アムール・オホーツクシステムから考える流域保全」

日露の生態系保全に関する会議でウラジオストックに出かけてきました。2泊3日の超特急の旅。1995年から欠かさず訪問しているウラジオストックですが、毎回、その変化には驚かされています。とりわけ、日ロ協会の訪問団として昨年5月に出かけて以降の変化には目を見張ります。もちろん、その理由は昨夏開催されたAPEC。空港ターミナルは一新され、空港から街まで急行列車ができていたり、高速道路が整備されていました。街中の渋滞は相変わらずでしたが、ザラトイログに架かる美しい橋も完成し、まさに日本に一番近いヨーロッパの街になりました。
会議自体はいろいろ事前にハプニングがありましたが、十年来お世話になっているロシア科学アカデミー極東支部太平洋地理学研究所のピョートル・Ya.バクラノフ先生のリーダーシップの下、大変有意義な議論をすることができました。
2013年にウラジオストックで開催を予定している日中露モ四カ国の研究者による第3回アムール・オホーツクコンソーシアム国際会合の日程などに関する打ち合わせも進展し、短くも充実した旅となりました。
写真は早朝のウラジオストック駅前の公園のもの。朝日に映えるレーニン像が、極東ロシアの太平洋への窓としてのウラジオストックを象徴しているような景観でした。
3月22−23日 網走訪問
3月28−30日 日本地理学会 2013年春季学術大会(熊谷)
2月17日〜20日にかけて紋別で開催される第28回北方圏国際シンポジウム「オホーツク海と流氷」において、特別講演をさせていただくことになりました。タイトルは「流域国によるアムール川の共同観測クルーズ序報 Preliminary attempt for multilateral research cruise in the Amur River」、2月18日(月)09:10-09:50、場所は紋別市文化会館です。研究者ばかりでなく、市民の皆さんも参加されるということで、日本語でやる予定です。
本シンポジウムは、低温科学研究所の教授でいらっしゃった青田昌秋先生が情熱をもって継続されてこられた歴史あるシンポジウムです。青田先生は、また、アムール川の研究のパイオニアでもいらっしゃいました。アムール・オホーツクコンソーシアム設立に際しても、大変なご協力と励ましをいただきました。昨秋おこなった4ヶ国の研究者によるアムール川の共同研究の成果を紋別で発表できる機会をいただきましたのも、青田先生のお導きあってのことと思います。
東北アジア随一の大河であるアムール川の現状についてご紹介したいと思います。皆さん、よろしくお願いします。

1月16日から19日にかけて、道北の網走湖に調査にでかけてきました。修士1年生の大畑さんの野外調査です。網走湖に発達する湖氷の形成プロセスに関する研究で、11月中旬の未結氷時に調査して以来、2度目の調査となります。
湖氷上で調査を行った17日と18日は幸いにして無風・快晴。キリリと冷え込んだ網走湖の上を、西網走漁業協同組合の川尻さんのご案内の下、スノーモービルで走り回りました。厳しい冷え込みのためか、湖氷の厚さは30cmを越え、安心しながら湖氷と積雪のサンプリングを実施できました。
次の調査は2月。更に発達した湖氷に出会えることと思います。

詳しくはこちらをごらんください↓
霧多布湿原センター
以下、一般社団法人 北海道自然保護協会のサイトより引用
2012年度「自然保護大学」開校のお知らせ
――自然を知る・親しむ・学ぶ――
主催:(一般社団)北海道自然保護協会
北海道自然保護協会では、10年間開催してきた自然保護学校を発展させ、2008年度から「自然保護大学」を開校して5年目になります。
自然や環境を多くの方に知っていただきたい、また、皆さんとともに、残されている良き自然をどのように守り、どのようにして環境を良好に維持していくかを考えたいと思い、下記の講義を用意しました。
昨年に引き続き、2013年1月26日(土)~27日(日)の2日間に集中させた講義としております。オプションとして、26日夜には、講師を囲み、気楽に、忌憚のない話し合いができる夕食会も計画しております。
ぜひ、多くの方のご参加を期待しております。
記
1. 日時と講義
2013年1月26日(土) 13:00~18:00 開校式
①「マリモと阿寒湖の希少性-分子系統地理学の視点から」若菜勇
(釧路市教育委員会マリモ学芸主幹)
②「オホーツク海・親潮の魚附林としてのアムール川流域」
白岩孝行(北大低温研准教授)
③「アムール川流域で進む陸面変化と海洋への影響:越境環境保全に向けて」
白岩孝行(北大低温研准教授)
1月27日(日) 9:00~13:00
④「北海道の海牛化石-環境と多様性が生む進化-」古沢仁
(札幌市博物館活動センター学芸員)
⑤ 「北海道・超塩基性岩地帯の植物」堀江健二(旭川市北邦野草園園長)
閉校式(修了証授与)
2.会場
北海道大学学術交流会館 会議室
(札幌市北区北8条西5丁目 北大正門から入りすぐ左2棟目)
3. 参加費:一般5,000円、学生3,000円(協会会員3,000円、学生会員2,000円)
(オプション:1月26日夕食会費3500円予定)
4. 定 員:50名(先着順)
以上に関する「申し込み(夕食会申し込みも含む)・問い合わせ」は、北海道自然保護協会宛にお願いします。
北海道自然保護協会
℡011-251-5465 fax011-211-8465 Eメールinfo@nc-hokkaido.or.jp
なお、諸事情により講義順序や講師変更の場合がありますので、ご了解ください。