15

4月 24

別寒辺牛川流域における懸濁物質の挙動

当研究室の主要な調査地である道東の別寒辺牛川に大学院生と出かけました。1人はこの川で懸濁物質の挙動を調べている修士2年の学生です。もう2人は、この4月に環境科学院に入学した修士1年生でした。この川では、すでに過去6年間にわたって河川水の流出特性、溶存・懸濁態シリカ濃度、有色溶存有機炭素(CDOM)濃度などの観測を行っており、これらの物質の動態と厚岸湖との間での流出入を調べることが大きな目標となっています。3月初旬に観測を実施した際には、まだ積雪が残っており、林道を用いた採水地点の移動に苦労したようですが、今回は積雪も消え、ぬかるんだ林道にタイヤをとられてヒヤヒヤしたものの、晴天に恵まれて順調に観測を行うことができました。初めて使用するクロロフィルa濁度計のデータと合わせて、懸濁物質濃度やCDOM濃度のデータを解析することが当面の課題ですので、頑張って分析・解析を進めてもらいます。今回も北海道大学の厚岸臨海実験所ならびみ厚岸水鳥観察館の皆様にはお世話になりました。また、国立環境研究所の中田聡史博士には、観測機器の貸与などでたいへんお世話になりました。これらの方々に記してお礼申し上げます。

別寒辺牛川