この度、ニッセイ財団の環境問題研究助成(カテゴリー:学際的総合研究助成)のご援助により、北海道立総合研究機構 長坂晶子主査を代表とする以下のプロジェクトが立ち上がり、私も流域の水質調査を担当することになりました。
「北海道東部・風蓮川流域における流域保全対策が草地・沿岸域双方の生産活動に与える影響 -森里川海の物質の環・地域住民の環の再生をめざして-」
プロジェクト期間は平成25年から平成26年の2年間。風蓮川流域の問題に取り組みます。
興味のある大学院生の参加も歓迎します。
この度、ニッセイ財団の環境問題研究助成(カテゴリー:学際的総合研究助成)のご援助により、北海道立総合研究機構 長坂晶子主査を代表とする以下のプロジェクトが立ち上がり、私も流域の水質調査を担当することになりました。
「北海道東部・風蓮川流域における流域保全対策が草地・沿岸域双方の生産活動に与える影響 -森里川海の物質の環・地域住民の環の再生をめざして-」
プロジェクト期間は平成25年から平成26年の2年間。風蓮川流域の問題に取り組みます。
興味のある大学院生の参加も歓迎します。
今回も河川水の栄養塩と溶存鉄濃度分析が主たる目的です。流域の農地では、遅い春を待ちかねた農家の皆さんが、忙しそうに農作業に従事されておられました。
例年にない遅い桜の開花日の翌日ということもあり、暖かい日差しに恵まれ、網走川の最下流から最上流部まで、順調にサンプリングを行うことができました。夜は、オホーツク流氷館において、アムール・オホーツクプロジェクトのお話をさせていただく機会があり、網走市観光課やオホーツク流氷館のスタッフの皆さんと楽しい夜を過ごすことができました。
これから毎月、網走川や沿岸域でのサンプリングを予定しています。
【北海道大学大学院 環境科学院】
地球雪氷学基礎論(前期)
水資源物理学特論(後期)
環境解析法演習(通年)
南極学特別実習Ⅲ(前期)
統合環境調査法実習(前期集中)
【北海道大学 全学教育】
寒冷圏の科学(後期)
北大のサステナビリティ学最前線(後期)
【北海道教育大学】
環境と物理学(集中)
【北海学園大学】
地球科学Ⅰ(前期)
地球科学Ⅱ(後期)
17日は早朝に札幌を出る時から雨。十勝に入ると激しい雨が降っており、トッタベツ川の観察を終えた本隊と帯広駅で昼に合流。午後の実習は取りやめ、十勝岳温泉で汗を流しました。中国から休みなしでの参加だったので、いい休息になりました。泊まりは十勝清水の旧小学校。
18日の午前中は、十勝川水系の渋山川で砂防ダムの建設に伴って生じた下流部の下方浸食の現状を観察しました。人間の努力が裏目裏目に出る河川改修の難しさを学びました。その後、高速道路を利用して、足寄経由で網走川流域に移動。河川流量観測を学び、河川水のサンプリングを複数回繰り返しました。その他、pH,水温、濁度などの測定法を学んで能取湖畔にある網走市の水産科学センターに投宿。
19日は汽水域でサンプリングを行った後、支流のひとつであるキキン川流域の土地利用を観察。その後、津別町の有機酪農家でいらっしゃる山田照夫さんの牧場におじゃまし、有機酪農への取り組みについてお話を伺いました。津別町で昼食をとった後は、網走川で実践されている多自然型川づくりの現場を観察し、16:00過ぎから水産科学センターで網走市水産課の渡部さんと、網走漁業組合の新谷さんに網走の漁業の現状と流域保全の取り組みについてお話を伺いました。また、網走川をフィールドに修士論文を準備している倉野君と藤島君が、研究の中間発表を披露しました。夜は、多くの皆さんに集まっていただき、新谷さんにいただいた立派なホタテを使ってバーベキュー。ハッピーな飲み会となりました。
20日は台風の影響で風の強い中、石北峠経由で札幌に戻りました。途中、塩別つるつる温泉で汗を流してきました。
この実習が終了すると、修士1年生の皆さんもいよいよ本格的に修士論文のテーマ選びが始まります。