Archive for the ‘outreach’ Category

以下、一般社団法人 北海道自然保護協会のサイトより引用

2012年度「自然保護大学」開校のお知らせ

――自然を知る・親しむ・学ぶ――

主催:(一般社団)北海道自然保護協会

北海道自然保護協会では、10年間開催してきた自然保護学校を発展させ、2008年度から「自然保護大学」を開校して5年目になります。
自然や環境を多くの方に知っていただきたい、また、皆さんとともに、残されている良き自然をどのように守り、どのようにして環境を良好に維持していくかを考えたいと思い、下記の講義を用意しました。
昨年に引き続き、2013年1月26日(土)~27日(日)の2日間に集中させた講義としております。オプションとして、26日夜には、講師を囲み、気楽に、忌憚のない話し合いができる夕食会も計画しております。
ぜひ、多くの方のご参加を期待しております。

1. 日時と講義
2013年1月26日(土) 13:00~18:00 開校式 
①「マリモと阿寒湖の希少性-分子系統地理学の視点から」若菜勇 
                   (釧路市教育委員会マリモ学芸主幹)
②「オホーツク海・親潮の魚附林としてのアムール川流域」
                     白岩孝行(北大低温研准教授)
③「アムール川流域で進む陸面変化と海洋への影響:越境環境保全に向けて」
                     白岩孝行(北大低温研准教授)

1月27日(日) 9:00~13:00
④「北海道の海牛化石-環境と多様性が生む進化-」古沢仁
(札幌市博物館活動センター学芸員)
⑤ 「北海道・超塩基性岩地帯の植物」堀江健二(旭川市北邦野草園園長)

                  閉校式(修了証授与)
2.会場
北海道大学学術交流会館 会議室
(札幌市北区北8条西5丁目 北大正門から入りすぐ左2棟目)

3. 参加費:一般5,000円、学生3,000円(協会会員3,000円、学生会員2,000円)
(オプション:1月26日夕食会費3500円予定) 
4. 定 員:50名(先着順)

以上に関する「申し込み(夕食会申し込みも含む)・問い合わせ」は、北海道自然保護協会宛にお願いします。
北海道自然保護協会
℡011-251-5465 fax011-211-8465 Eメールinfo@nc-hokkaido.or.jp
なお、諸事情により講義順序や講師変更の場合がありますので、ご了解ください。

Symposium brochure

富山大学極東地域研究センターシンポジウム
後援:富山県

ロシアの森は今
ーその自然の成り立ちと環境保全ー

場所:富山県国際会議場 特別会議室(2階)
日時:平成24年12月20日(木)14:30−17:00

くわしくはこちらをごらんください。

富山大学極東地域研究センターシンポジウム

11月18日と25日の二週にわたって人気番組であるTBS THE世界遺産がアラスカ・カナダの氷河を放映します。今回も監修させていただきました。

詳しくはこちらをごらんください。

TBS THE 世界遺産

氷河が流れ込む海がなぜ豊かなのか?

この問題は、研究課題としても最先端の話題です。

もう一度研究フィールドとしてアラスカに真剣に取り組んでみたいと思っています。

1月16−19日 網走湖調査(網走)

1月23-25日 Interdisciplinary Workshop “Comparing Regional Environmental Governance in East Asia and Europe (EE-REG)” (京都、地球研)

1月26日 北海道自然保護協会主催 自然保護大学で講演 (札幌)

2月4−5日 北海道大学大学院 環境科学院 修士論文発表会

2月14−16日 日露環境保全会議(ロシア・ウラジオストック)

2月17−18日 第28回 北方圏国際シンポジウム(紋別)

2月28日ー3月1日 大学院 入試

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10月19日、国立大学附置研究所・センター長会議第3部会が開催するシンポジウムで表記のタイトルで発表させていただきます。人文・社会系の全国の大学附置研究所・センター長さんが集まる場での発表ですので、少々緊張します。今回は、研究所の連携という主題の下、アムール・オホーツクプロジェクトアムール・オホーツクコンソーシアムで試みた学際研究についてお話させていただく予定です。

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9月25日から9月30日の6日間、アムール・オホーツクコンソーシアムの主催で、日中露モ四カ国の研究者による標記の研究航行がアムール川で実施されました。以下、6日間の船上会議を経てとりまとめられた共同声明です。本日、ロシア科学アカデミー極東支部 水・生態学研究所にて記者会見を行い、発表します。

JOINT STATEMENT
OF THE AMUR OKHOTSK CONSORTIUM 2012 JOINT SYMPOSIUM

The Amur River Basin has rich and varied natural resources, which could provide the sustainable development of the significant part of the Northeast Asia. This area has also an important environmental value for our planet. Natural landscapes, biodiversity and cultural diversity of the Amur basin are unique and of global significance. Their conservation and sustainable development are long-term goal of all states in this region.

Climate change and human activities inevitably affect natural conditions of Amur River. They demand continuous research, monitoring and control from the governmental authorities, scientific and public communities.

Comprehensive studies on hydrological, geochemical and ecological problems of the Amur Basin have been carried out and important scientific results have been obtained in Mongolia, China, Russia and Japan. The research results have significantly improved our knowledge on modern state and dynamics of regional water resources. Important measures are taken to prevent Amur water pollution, which have already substantially improved water quality.

SYMPOSIUM OUTCOMES

The following findings were reported and discussed:
1) Impacts of large hydropower facilities and ice conditions on Amur water quality and bank erosion;
2) Ecological improvement and water purification efforts by restoration of riparian wetland along rivers;
3) Influence of climate change, floods and irrigation on iron flux in water ecosystems;
4) Comparative analysis of hydrological processes in Asian big rivers.

PROPOSALS

Some data and estimates obtained in the various countries have discrepancies or even contradict. Namely, discussions revealed some discrepancy of hydrochemical research data and estimates. To overcome this problem further studies and collaboration of national authorities, scientific and public organization should be strengthened.

Symposium participants think necessary the comparison of water quality criteria, applied in different countries, as well as relevant data and information exchange. They propose to 1) compile the list of observation stations and scheme of official monitoring network on the Amur Basin rivers; and 2) trace dissolved and suspended material from the headwater to the estuary (Amur Liman).

Symposium participants introduced new scientific problems, which need collaborative efforts of scientists and specialists from various countries, and stress the urgency to deepen cooperation with environmental NGOs to conserve geo- and biodiversity in the Amur Basin.

We confirmed that in order to realize and strengthen the statement mentioned above, the Amur-Okhotsk Consortium would hold the 3rd International meeting at Vladivostok in 2013 with the support of Pacific Geographical Institute, Far Eastern Branch of the Russian Academy of Sciences.

October 1, 2012
Participants to the 2012 Joint Research Cruise in the Amur River organized by the Institute of Water and Ecological Problems, FEBRAS, and the Amur-Okhotsk Consortium

Lectures at the Institute of Water and Ecological Problem (FEBRAS)

ロシア科学アカデミー極東支部 水・生態学研究所で講義を拝聴

9月25日〜9月30日の6日間、私たちの企画で、アムール・オホーツクコンソーシアムとロシア科学アカデミー極東支部 水・生態学研究所との共催による四カ国の研究者によるアムール川の共同観測クルーズが行われます。準備の都合もあり、私は20名の参加者に先んじてハバロフスクにやってきました。

早く来たもうひとつの目的は、9月22日から始まる東北大学の竹本先生、占部先生、中静先生らによる東北大学生物適応グローバルCOEプログラムに部分参加するためです。このプログラムは、博士課程の大学院生を対象にしたものです。極東ロシアの少数民族であるウデヘ族の人々が伝統文化を守りながらいかにして持続可能な社会を築いていくか。いくつかのチームに分かれて調査を行い、実行可能な企画書を作るという大変ユニークな試みです。この地域で長年にわたって先住民族の社会を見守ってきたNGOタイガの森フォーラムがバックアップしています。

22日は、私たちがアムール・オホーツクプロジェクトでお世話になったロシア科学アカデミー極東支部 水・生態学研究所で、4人の先生から極東ロシアの環境とツーリズムについてレクチャーを受けました。私の役割は、東北大学と水・生態学研究所の橋渡し。とは言っても、実際には学生さんと一緒に講義を拝聴しただけで、たいしたことはできませんでした(苦笑)。しかも、前半は時差ぼけがひどくて、コクリコクリ。旧知の副所長マヒノフ教授から、「お疲れのようで」と言われる始末。まったく面目ありません。

前夜の遅い到着もなんのその。若い東北大学の皆さんは、23日朝、目的地であるアムール川の支流ウスリー川のそのまた支流のビキン川上流にあるクラスノヤール村に出発しました。

実り多い調査でありますよう、そしてこれからも極東ロシアに興味を持ってもらうよう、学生さん達の前途を祝して、一人、ハバロフスクのホテルで祝杯をあげています。

さて、いよいよ明日には、中国、モンゴル、ロシア、そして日本から20名の仲間がハバロフスクに集結します。楽しみです。

H. Narita & T. Shiraiwa (eds.) Report on Amur-Okhotsk Project No.2, 総合地球環境学研究所・低温研, 166p, 2004.

T. Shiraiwa (ed.) Report on Amur-Okhotsk Project No.3, 総合地球環境学研究所, 147p, 2005.

T. Shiraiwa (ed.) Report on Amur-Okhotsk Project No.4, 総合地球環境学研究所, 216p, 2007.

T. Shiraiwa (ed.) Report on Amur-Okhotsk Project No.5, 総合地球環境学研究所, 218p 2008.

T. Shiraiwa (ed.) Report on Amur-Okhotsk Project No.6 -final issue-, 総合地球環境学研究所, 325p, 2010.

春山成子・白岩孝行 (eds.) 特集 アムール川 北方河川の恵みと危機, 雑誌地理, 54(12), 古今書院, 2009.

白岩孝行(ed.) 特集 大陸と外洋を結ぶ溶存鉄:アムール川とオホーツク海・親潮, 海洋と生物, 34(1), 生物研究社, 2012.

T. Shiraiwa (ed.) Proceedings of the 2nd International Meeting of Amur-Okhotsk Consortium 2011, アムール・オホーツクコンソーシアム, 222p, 2012.

1.2006/1/23 NHK BS Hi 『ハイビジョン特集 世界自然遺産を行く「火と氷の王国 カムチャツカ火山群」』(監修)

2.2006/2/19 テレビ朝日『素敵な宇宙船地球号「台所から地球が見える ~タラバ蟹を育むアムールの神秘~』(資料提供)

3. 2006/3/19 TBS 『THE世界遺産 アラスカ・カナダ国境の山岳公園 I』(監修)

4. 2006/3/26 TBS 『THE世界遺産 アラスカ・カナダ国境の山岳公園 II』(監修)

5.2007/11/11 TBS 『THE世界遺産 世界遺産が語る地球46億年 II 氷河 Glacier』(監修)

6. 2009/2/1 TBS 『THE世界遺産 ロス・グラシアレス(アルゼンチン)』(監修)

7. 2009/11/15 TBS 『THE世界遺産 西ノルウェーのフィヨルド群』(監修)

8. 2010/2/14 TBS 『THE世界遺産 カナディアンロッキー山脈自然公園群(カナダ)』(監修)

9. 2010/5/29 TBS 『THE世界遺産SP 深津絵里と行く 極北グリーンランド』(監修)

10. 2010/5/30 TBS 『THE世界遺産 テ・ワヒポナウム(ニュージーランド)』(監修)

11. 2010/8/22 TBS 『THE世界遺産 イルリサット・アイスフィヨルド(デンマーク)』(監修)

12. 2010/9/26 TBS 『THE世界遺産 ワスカラン国立公園(ペルー)』(監修)

13. 2010/10/10 NHK 『NHKスペシャル 日本列島 奇跡の大自然 第2集 海 豊かな命の物語』(出演)

14. 2011/10/16 TBS 『THE世界遺産 ユングフラウ アレッチュ氷河(スイス)』(監修)

15. 2012/6/8 NHK BS-1 『ほっと@アジア 日本の隣にあった奇跡の森”タイガ”』(出演)

16.2012/2/26 TBS 『THE世界遺産 ハイコーストとクヴァルケン群島(スウェーデン/フィンランド)』(監修)

1. 2004/11/17 朝日新聞(夕刊) 『宝の海オホーツク探れ アムール川の「鉄分」注目 生産力の謎、日中ロ調査へ』

2.2006/3/11 読売新聞(夕刊)『アムール川が鉄分運ぶ豊かな恵みオホーツク海 森林・湿地改変の影響調査』

3.2006/2/27 朝日新聞(朝刊)『 厳冬アムール・ルポ 大河静かに進む汚染』

4.2006/3/2 毎日新聞『あす「地球研」セミナー アムール川の「恵み」と「危機」探る』

5.2008/1/1 読売新聞『資源はぐくむ「海の鉄」調査』

6.2008/7/9 読売新聞(朝刊)『洞爺湖サミット日ロ首脳会談 環境合意を評価 領土「次に期待」』

7.2009/6/10 京都新聞(朝刊)『オホーツク海の未来探れ 中露協力 地球研、ネット結成へ』

8.2008/2/1 asahi.com『環境異変 流氷が消える 植物プランクトン増殖』

9.2009/7/15 北海道新聞(朝刊) 『生態系つながるオホーツク海・アムール川 日中ロが環境監視組織 観測データを共有 今秋北大に事務局』

10.2009/9/13 日本経済新聞(朝刊)『ネイチャークライシス 水が鳴らす警鐘 燃える湿地、漁業に影響』

11.2009/8/5 北海道新聞(朝刊)『ひと2009 日中ロ研究者の国際組織をつくる 白岩孝行さん』

12.2009/11/9 北海道新聞(夕刊)『オホーツク・アムール 環境監視組織が発足 日中ロ連携 北大に事務局』

13.2009/11/9 北海道新聞(夕刊)『オホーツクの環境監視 日中ロ情報共有に意義 将来の政策提言期待』

14.2009/11/10 読売新聞(朝刊)『「環境」日中露で研究 ネットワーク設立へ 北大に事務局』

15.2009/11/21 北海道新聞(夕刊)『日中ロの国際組織が共同監視 守れるかオホーツク海 アムール流域鉄分減少 水産資源への影響懸念』

16.2010/2/23 北海民友新聞 『第25回の節目を迎えた北方圏国際シンポジウム 開会式に500人 海外留学生も花を添える』

17.2011/4/10 しんぶん赤旗(夕刊)『魚附林の地球環境学 親潮・オホーツク海を育むアムール川 白岩孝行著』

18.2011/6/5 北海道新聞(朝刊) 『ほっかいどうの本 魚附林の地球環境学 白岩孝行著』

19.2011/6/9 北海道新聞(夕刊)『ユーラシアへのまさざし④ 白岩孝行 上流・下流問題を越えて 諸国連携し環境保全』

20.2011/10/27 日刊水産経済新聞 『アムール・オホーツク国際会合 環境データ共有化へ 11月5、6日に札幌で』

21.2011/10/27 北海道新聞(朝刊) 『鉄分が魚介資源を維持 「湿原の恵」解明へ 金沢大と北大低温研 厚岸で環境変化調査 オホーツク海保全を視野』

22.2011/11/9 日刊水産経済新聞 『環境データ共有化へ 原発事故の影響も議論 アムール・オホーツク国際会合』

23.2011/11/10 日刊水産経済新聞 『今、大学の真価が問われる』

24.2012/2/9 聖教新聞(朝刊) 『巨大魚附林と北の海 日中ロ100人が共同研究 アムール川→親潮・オホーツク海 鉄分供給の流れを検証』

25.2012/10.14 北海道新聞(朝刊)『アムール川保全共同監視網に課題』